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赤川リベンジ 2日目 その3

JAFが到着するまでの間、皆でいろいろな話をする。

「これ、下手すりゃ修理工場行きかもしれないなぁ」と本波さんの友人。
「JAFに入ってます?」と本波さん。
「いいえ」と答えると
「入っていないんじゃ、結構高くなりますよ。
 ここで修理できればいいけど」
 と言われてしまう。
「ここで直ってくれ~」と祈るしかなかった。

約30分後、JAFが到着。

原因と思われる場所を調べ、いろいろと試した結果、決断が下された。
「これ、ここでは無理です。近くのディーラーまで運びましょう」
「・・・・・・ウッ!!」
言葉に詰まったが、しょうがない。
JAFに支払う金額、3万円弱。
痛い出費だが、こうなった以上仕方ないと頑張って自分を納得させる。

本波さんたちにお礼を言い、レッカー車に乗り込む。
「何かあったらすぐに電話下さい」
という本波さんの別れ際の一言が嬉しくて、涙が出そうになった。

ディーラーに到着して、さらに調べてもらって原因がわかった。
「修理代が42、3万かかりますねえ」とディーラーの人が申し訳なさそうに言う。
かなりの重症だ。

しかし、ここまできたら開き直るしかない。
「プロの目から見て、直すのと買い換えるのとどちらがいいと思いますか?」
と質問してみた。
「買った方がいいと思いますよ」とディーラーは即答。

それで腹が決まった。
「よし、買おう!」
ディーラーに中古の車を探してもらうように依頼し、レンタカーを借りる。
時計を見ると午後7時になっていた。
片道5時間以上はかかる。到着は午前0時を回るだろう。
「ハァ~」と深いため息をつき、車に乗り込み、出発した。
明日は茨城で仕事が待っている。

茨城までの車中で、考えを巡らせる。
「人生いろいろあるさ!前向き、前向き、それが一番!」

本波さんやその仲間の方に親切にしてもらったことが
本当に骨身にしみて嬉しかった。

この場を借りて、お礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!

そして僕も困っている人を見たら、親身になって助けてあげなければ・・・。
今さらながら、学ばせてもらった。

ハプニングに見舞われたけど、収穫もあった今回の釣行であった。



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赤川リベンジ 2日目 その2

赤川に後ろ髪を引かれつつも、車に乗り込み、いつも通り、僕はキーを回した。
しかし、エンジンがかからない。
「アレッ?」と思って何回か回してみたが、やはりダメだ。

セルは回っているのに、肝心のエンジンがかからないとは・・・。

「どうしよう!バッテリーが上がっちゃった~」と車の中でしばし呆然。
その間にも、雪はどんどん降ってくる。

「仕方ない、JAFを呼ぼうか」と思っていた時、携帯が鳴った。
着信者を見ると本波さんからだ。
「車のエンジンがかからないでしょう?」と
電話の向こうの本波さんが言う。
「はい、バッテリーが上がったみたいで困っています」と答える。
すると「今からそっちに行くから待ってて」と本波さん。
うわあ、何というタイミング!!
対岸で悪戦苦闘する僕に気づいた本波さんが、
仕事を中断してわざわざ救助に来てくれるとは!
嬉しさのあまり「ハイ、ありがとうございます!」と
思わず大きな声になった。

少しして本波さんが到着。お仲間2人も一緒に駆けつけてくれた。
なんて優しい人たちなんだろう。
嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいになる。

駆けつけてくれた人のケーブルを借りてバッテリーにつなげる。
これで助かったと思ったのだが、何か様子がおかしい。

キュンキュン、キュンキュンと音はするも、愛車のエンジンは復活してくれない。
再度挑戦するも、同じ。

一同に沈黙が流れ、これはただごとではないということに、皆が気づいた。

「これ、バッテリーじゃないですね」と本波さん。

「もしかしたら、もっと大きな故障かも?」と本波さんの友人。

雪は相変わらず降り続いている。




明日は仕事だし、何としても今日中に茨城に帰りつかなければならない。
バッテリーではないかもしれないという事実に愕然としながらも、JAFを呼ぶことにする。

赤川リベンジ 2日目 その1

明けて3月29日、午前3時半起床。
三段堰堤酒田側。

前日夜にはなかった車が、気づいてみると既に2、3台停まっている。

「皆、釣りが好きなんだなぁ」と感心しつつ、コーヒーを飲んで眠気を覚まし、4時半に釣りを開始した。

本波さんは対岸の鶴岡側のカドに陣取っているようだ。

途中、おにぎりをかじりながら、ほとんど休憩なしにキャストし続ける。

サクラマスの反応が全くない。

しかも午後から、猛吹雪に見舞われる。



悪天候の中、時間だけが過ぎ去っていった。

吹雪の中、腕時計を見ると、午後2時半を回っている。

釣りを始めて、かれこれ10時間あまり。しかし不思議と長くは感じない。

正直、まだやっていたい気持ちもあったが、茨城まで片道5時間の運転が待っている。
「仕方ない、帰るか」と後ろ髪を引かれつつも、帰り支度をした。

準備が整い、車に乗り込み、いつも通りにキーを回した。

赤川リベンジ 1日目

2010年3月28日

午後2時に赤川到着。

午後2時半、三段鶴岡側に入り、釣りを開始する。



ここであの大物釣り師・本波幸一さんと、一年振りの再会!!

今回の釣行は、本波幸一さんに会うのも、ひとつの目的であった。

挨拶を交わして、軽く話をする。

ふと見ると、ストリンガーにサクラマスがつながれている。

本波さんグループの一人が釣ったようだ。
50cm程のサクラマスがキープされている。

それを見て、俄然やる気が出てきた僕は、上流に入った。

いろいろなルアーを試してみるが、ノーバイト。

途中、本波さんから電話が入る。
「もうこの時間になると厳しいと思う。長距離を運転してきたのだから、早めに寝て明日に備えた方がいいですよ」

携帯を見ると、午後6時になっている。確かに本波さんの言う通りだ。
アタリもないので、納竿とする。

本波さんも「今日はどうしたんだろうなぁー」と電話の向こうで言っていた。

明日はどうなんだろう?

ともかく、あきらめずに頑張ろう!!

明日こそ、釣れますように!!








プロフィール

キーナイキング

Author:キーナイキング
北海道生まれで、茨城県在住のトラウトオンリーのルアーフィッシャーマン。
前職はJRAの厩務員。

普段は東北(サクラマス)や地元・関東の河川でモンスターサイズを求めてさまよい歩く。最終的な目標は、こよなく愛する北海道でドリームサイズをキャッチすること。

厩務員の経験を生かして、馬のグルーミング(お手入れ)の仕事も始めました。
馬のグルーミング教室、及び、皆さまが所有されている愛馬の個別のお手入れも致します。

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